VOL.19 SAIGEN GROUP

資源を彩る

埼玉県深谷市。この場所に全国有数の産廃企業がある。「SAIGEN GROUP」は産業廃棄物の中間処分及び収集運搬の他に、空容器(アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、ビン等)を資源として再利用を行い、地球環境への負荷を低減するための事業にも重点を置き活動しているグループ企業だ。美しい地球を未来に渡すことを使命としている。社員たちは上下ネイビーのユニフォームを纏い、特徴的なプリントが目を惹く。

若い社員も多く、活気のある仕事現場だった

武笠 行男 代表取締役

創業当時の写真

きちんとした服装で

ユニフォームのリニューアルのきっかけは、約6年前に遡る。今の時代に合ったスタイリッシュなユニフォームに変えたいという思いを叶えるべく、プロジェクトが始まった。一見TS DESIGNのオリジナル製品に見えるが、内勤社員が着用しているものは再生ペットボトルを50%以上使用したエコマーク付きの別注品だ。現場勤務の社員たちは再生ポリエステル糸を一部使用したエコ素材「TSエコハイブリッドダブルクロス」のTS DESIGNオリジナル製品を着用。社員それぞれの仕事環境に適したユニフォームを提供している。当初は夜間作業の際の危険防止策として安全帯の着用も検討していたが、動きづらさや見た目を重視し、反射プリントでオリジナルロゴをジャケットとパンツに施し、安全性とデザイン性を両立させた。

ユニフォームを変更してから、周囲からの反響も大きかったそうだ。他の関連企業も続々とTS DESIGNのユニフォームにリニューアルしている。「やはりだらしない格好だとお客様や同業他社からの印象も悪くなったり、会社や社員自身にも悪い影響が色々と出ると思います。きちんとした服装じゃないときちんとした仕事が出来ない。これからもこのユニフォームを着用する事によって社員たちのモチベーションが上がってくれたら嬉しいです。」と、武笠社長は語る。

何よりも大事なこと

昭和48年。当時25歳の武笠社長は父親と一緒に深谷市の原野を開拓し、産廃場を建設。今日まで色々な問題を乗り越えて会社を成長させ続けられたのは、人として何よりも大事なことを怠らなかったからだと言う。「お客様、社員同士の挨拶は徹底すること。そして産廃業だからどうせ汚れる、散らかってしまうという考えはだめ。社内の環境を整備する事ときちんとした格好で仕事をすること。これが何よりも大事なことだと思います。」武笠社長の長年の経験から来る言葉は重みがあった。