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VOL.13 株式会社ミクロ発條
世界一の精密ばねを目指す
長野県諏訪市。日本アルプスと諏訪湖に囲まれたこの場所に、世界有数の精密ばねを製造する工場がある。「株式会社ミクロ発條」は1954年に創業し、創立70周年を迎えた。フィルムカメラに使われる小さなばねを生産するところから始まり、現在では電子機器、文房具、自動車部品、医療機器、半導体等に使われている。2005年にミクロ最微細ばねの開発に成功。その卓越した技術力は世界中から多くの注目を受けている。ボールペンの先端ばねは世界トップシェアを誇っており、その他にも様々な製品にミクロ発條のばねが使われている。顧客満足度の高い世界・業界トップレベルの精密ばね企業として今日の我々の生活に欠かせない存在となっている。
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精密ばねの用途は多岐に渡る
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新工場のエントランス
1階フロアは一般開放してカフェを併設
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ミクロ一味
全社のスローガンとして「ミクロ一味」という面白いワードを掲げている。個性豊かなミクロの仲間(社員)たちが力を合わせ、磨きあいながら、わいわいがやがや世界一の精密ばねを目指す冒険をしているという意味だ。創業当時、毎日のように社員たちが創業家で食卓を囲みながら語らっていた場所はイノベーションの泉だったという。そういったエピソードからも感じ取られるように、社員たちの団結力やコミュニケーションを取る時間を大切にする会社ならではのスローガンだ。
もっと世界へ羽ばたくために
創立70周年を迎えるミクロ発條は、ブランディング強化にも取り組んでいる。2024年8月には創業当時からのゆかりの地に新工場を開設。一般開放のカフェを併設しており、地元に根付いた企業方針を進めている。新工場建設計画がスタートしたと同時に、初めての企業ブランディングに会社として取り組んだ。更なる飛躍を目指す取り組みの一環としてユニフォームのリニューアルにも着手。ユニフォーム委員会を設立し、自分たちが着たいユニフォームを約1年間模索。社員たちの意見も聞きながら、求める仕様、着やすさ、デザインにまでとことんこだわった。そんな時にTS DESIGNのアイテムが目に留まった。通気性とストレッチ性が必須条件だったが、高機能素材である「TS4Dストレッチナイロンドッツ」の高い通気性とストレッチ性、軽量性に魅力を感じた。
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極小刺繍加工を国内屈指の刺繍会社が実現
会社のビジョンや思いをメッセージに込めている
お客様をとりこにするばねづくり
株式会社ミクロ発條の企業理念は「関わる全ての人々をとりこにする企業になる」だ。この言葉通り、我々もミクロ発條を訪問してたくさんの驚きと発見を体験し、とりこにされた。バネを生産する技術力だけでなく、社内全体で世のため、人のため、そして自分たちのために日々仕事に取り組む姿勢が見えた。社員皆の意識が統一されてこそ、人々をとりこにする企業になれるのだろう。ミクロ発條が全社を挙げて取り組むプロジェクトにTS DESIGNが力添え出来た事が嬉しかった。
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