VOL.8 ベストトレーディング株式会社

社会に信頼される企業

神奈川県厚木市にある大きなゴミ処理施設。夏の暑い熱気に包まれた工場の中で、大量のゴミを運ぶ大きなトラックが見えた。「ベストトレーディング株式会社」は、産廃業を営む会社だ。缶・ペットボトルや牛乳パック等の空き飲料容器やプラスチック等のリサイクルをはじめとした産廃処理業務を担い、循環型社会の形成活動に健常者と障害者とが一丸となって取り組んでいる。

ゴミの分別、圧縮、運搬を主な業務としている。

従業員の格差を感じさせない組織作り

ベストトレーディング株式会社が他社と決定的に違うところは、「聴覚障がい者」「知的障がい者」の圧倒的雇用率。障がい者も健常者と同等の職業能力の開発を行い、工場長等の責任のある仕事に就くことによって社会的地位の向上を目指している。私たちが伺った日も健常者も障がい者も何のハンディキャップも感じる事無く皆が活き活きと働いていた。

新たな気持ちで挑む

2023年に社屋をリニューアル。事務所が新しくなったのに、ユニフォームが古いと似つかわしくないとの事で、新しい制服選びを開始。現場の従業員にヒアリングを行い、今後若い世代にも受け入れられるデザインと業務に必要な機能性を持ち合わせたアイテムを吟味した結果、縁あってティーエスデザインでユニフォームを統一する運びとなった。取引先の方から「だいぶ新しくなりましたね!ユニフォームもお洒落ですね!」といった声も良くいただくそう。従業員からはデザインが今までの制服より格段に良くなったのが好評で、仕事終わりにどこかに寄る際も気にせずに行けるし、家族からの評判も良くて嬉しいとの声をいただいた。

ゴミの無いキレイな未来を目指して

我々が暮らす日本の1日のごみ総排出量は4,167万トン(東京ドーム約112杯分)と言われている。ゴミ処理という仕事を健常者と障害者が一丸となって働いている光景を目の当たりにし、いかにこの仕事が社会の環境維持に貢献しているかを彼らの働く姿を見て感じ取れたと同時に、ベストトレーディング株式会社が目指す社会を感じる事が出来た。決して快適とは言えない現場の中で働く彼らの光景を目の当たりにし、頭の下がる思いでいっぱいになりながら帰路についた。